ご挨拶
令和2年4月より,埼玉医科大学総合医療センター 中央検査部 部長を拝命しました竹下享典です。
今年で創立36年目を迎える当センターでございますが、初代中央検査部・輸血部部長 遠山博先生、第2代中央検査部部長 池田斉先生、第3代中央検査部部長 三橋知明先生の築きあげられました伝統、川越比企地域の先進医療・救急医療・周産期医療を支えてこられた歴史を引き継ぎ、これからも中央検査部の発展に尽力して参ります。
中央検査部では血液・尿などの検体検査、細菌・ウイルスなどの感染症検査、心電図・脳波などの生理機能検査、超音波検査を担当しています。
これらの臨床検査は、病気の状態を正しく把握するために行われ、適切な診断と治療の基礎となるものです。
高度医療を実践するために、そして地域の皆様のご期待に応えるべく、中央検査部では24時間365日「正しい結果を速く報告すること」に努めています。
例えば、診察前検査では中央採血室で採血が終了してから60分以内に検査結果を報告することを原則定めていますが、これによって質が高く安全な外来診療が可能になります。
より安全で良質な診療支援のために、臨床検査の質・量の更なる高みを目指すためには、ハードとソフト両面の業務改善の継続が必要です。
臨床各科の要望に応える設備を整えるために2019年には全面改修を行い、精度管理の徹底・技術の向上・作業の効率化を図るために、臨床検査に特化した国際規格である、ISO15189を2021年3月に取得しました。
チーム医療にも積極的に参画し、患者さんに対する糖尿病教室・腎臓病教室・血糖自己測定指導、医師に対する検査受付におけるコンサルタント業務・臨床研究支援、病棟・手術室では出張検査・検査支援を行っています。
これからの医療の行く末を見据えて、がんゲノム医療、新型コロナウイルス・薬剤耐性菌などの新興感染対策、様々な病態の新規バイオマーカーの探索、医療ビッグデータ解析といった新しい課題にも挑戦して参ります。
中央検査部職員一同、皆様が最善・最適の医療を受けられるように中央検査部の発展に努めて参ります。
中央検査部 部長 竹下享典